有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン-内視鏡検診時代の新たなる幕開け
胃内視鏡検診を巡る新たなる展開 検診精度についての課題と今後の展開
細川 治
1
,
渡邊 透
,
佐藤 広隆
,
真田 治人
1横浜栄共済病院 外科
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
偽陰性反応
,
偽陽性反応
,
集団検診
,
精度管理
Keyword:
False Negative Reactions
,
False Positive Reactions
,
Gastroscopy
,
Mass Screening
,
Stomach Neoplasms
pp.159-164
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016164622
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がん検診の精度評価に関しては容易である真陽性,偽陽性を把握することから開始し,最終的には偽陰性,真陰性の把握にまで進まなければならない.偽陰性の定義としては,その時点(内視鏡検診)で異常なしとされた例が2年以内に胃癌と診断された例または2年後の検診で胃癌とされた例とし,地域がん登録と照合する偽陰性把握システムの構築が適正な精度管理に必要である.相当な偽陰性の発生が危惧される内視鏡検診の精度管理のために,画像の二次読影は必須であり,画像の改善,偽陰性の防止に努めなければならない.
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