有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン-内視鏡検診時代の新たなる幕開け
胃X線検診の現状・課題、検診を支える科学的根拠
渋谷 大助
1
1宮城県対がん協会がん検診センター
キーワード:
医師
,
胃腫瘍
,
胸部X線診断
,
死亡率
,
集団検診
,
ヘルスマンパワー
,
診断サービス
,
精度管理
,
受診率
Keyword:
Diagnostic Services
,
Health Manpower
,
Mass Screening
,
Mortality
,
Physicians
,
Stomach Neoplasms
,
Radiography, Thoracic
pp.133-138
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016164618
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3件のコホート研究と4件の症例対照研究より,胃X線検診は胃癌死亡率減少効果を示す相応な証拠があり,対策型検診としても任意型検診としても実施することが推奨される.ただし,検診対象は50歳以上が望ましく,不利益についても適切な説明を行うべきである.現在の胃X線検診には受診者の高齢化,受診率の低迷,胃内視鏡検診に比べて感度が低いこと,X線読影医の不足など解決すべき多くの課題が存在する.そのため,胃X線検診のさらなる精度向上と読影医を養成する教育プログラムの開発が必要である.
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