特集 消化管感染症のすべて
免疫不全における消化管感染症
永田 尚義
1
,
岡 慎一
,
渡辺 恒二
,
西島 健
,
潟永 博之
,
菊池 嘉
,
猪狩 亨
,
大久保 栄高
,
渡辺 一弘
,
横井 千寿
,
秋山 純一
,
山下 裕之
,
早川 佳代子
,
大曲 貴夫
,
木内 英
,
上村 直実
,
糸井 隆夫
,
河合 隆
1東京医科大学病院 消化器内視鏡学
キーワード:
カンジダ症
,
HIV感染症
,
Kaposi肉腫
,
抗酸菌症
,
消化管疾患
,
サイトメガロウイルス感染症
,
細菌感染症
,
生検
,
赤痢-アメーバ性
,
消化管内視鏡法
,
日和見感染
,
免疫不全症候群
,
リスク
,
ヒトヘルペスウイルス8型
Keyword:
Herpesvirus 8, Human
,
Cytomegalovirus Infections
,
Candidiasis
,
Biopsy
,
Bacterial Infections
,
Dysentery, Amebic
,
Immunologic Deficiency Syndromes
,
Opportunistic Infections
,
Mycobacterium Infections
,
Gastrointestinal Diseases
,
Risk
,
HIV Infections
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Sarcoma, Kaposi
pp.31-50
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020053992
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免疫不全患者の消化管感染症の診断のポイントは、(1)免疫機能低下を起こすハイリスク患者の熟知、(2)免疫機能低下患者の消化管感染症の特徴的な内視鏡像の拾い上げ、(3)内視鏡を利用した病原微生物の同定、である。内視鏡検査は、特徴的な画像所見が得られるだけでなく、病変部からの腸液の吸引や生検を行えるため、消化管感染症の診断に有用である。内視鏡検査により得られた腸液あるいは生検検体を、可能性の高い病原微生物を想定し、鏡検法、培養法、PCR法、免疫組織化学的検査などを用いて検討することにより、診断の精度が上昇する。これらを各検査部門に依頼する場合には、臨床情報を十分伝えることが肝要である。
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