特集 緊急内視鏡の今
消化器内視鏡における感染対策 感染事例の傾向と新型コロナウイルスへの対応
佐藤 公
1
,
進藤 邦明
,
末木 良太
,
小澤 俊一郎
,
白勢 大門
,
若尾 聡士
,
見本 雄一郎
,
曽田 均
,
出雲 渉
,
土屋 雅人
1地域医療機能推進機構山梨病院 消化器病センター
キーワード:
院内感染
,
十二指腸鏡法
,
消化器系内視鏡法
,
防護服
,
リスク
,
患者から医療従事者への感染症伝播
,
感染予防管理
,
救急治療
,
緊急検査
,
パンデミック
,
空気感染
,
COVID-19
Keyword:
Risk
,
Protective Clothing
,
Cross Infection
,
Infection Control
,
Endoscopy, Digestive System
,
Infectious Disease Transmission, Patient-to-Professional
,
Emergency Treatment
,
Duodenoscopy
,
COVID-19
,
Pandemics
pp.687-695
発行日 2021年4月25日
Published Date 2021/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021299146
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消化器内視鏡は多数の常在菌をはじめとする微生物との接触が避けられず、咳嗽や嘔吐反射などによりエアロゾルを発生させやすいなど、院内感染対策における課題が多い医療行為である。消化器内視鏡診療に関わる感染には、内視鏡スコープや処置具などを介した交差感染、処置に関連したendoscopic site-infection、内視鏡診療を通じて発生した飛沫などによる感染に分けて整理すると、それぞれに必要な対策がより明確となる。特に緊急内視鏡では、患者情報が限られるとともに、消化管出血に対する止血処置や前処置不良な状況での内視鏡施行など医療従事者への感染リスクが高いことが想定され、標準予防策およびガイドラインに沿った感染対策の徹底が求められる。
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