特集 エキスパートに学ぶ、安全で楽な外来内視鏡
外来内視鏡診療における感染対策(新型コロナウイルスへの対応含む)
進藤 邦明
1
,
見本 雄一郎
,
白勢 大門
,
若尾 聡士
,
出雲 渉
,
小澤 俊一郎
,
末木 良太
,
曽田 均
,
土屋 雅人
,
佐藤 公
1地域医療機能推進機構山梨病院 消化器病センター
キーワード:
換気(環境)
,
機器の汚染
,
院内感染
,
消毒
,
手洗い
,
消化器系内視鏡法
,
感染予防管理
,
予約と予定
,
リスク評価
,
トリアージ
,
外来診療
,
個人用保護具
,
機器の洗浄
,
空気感染
,
待ち時間
,
COVID-19
Keyword:
Ventilation
,
Personal Protective Equipment
,
Hand Disinfection
,
Disinfection
,
Cross Infection
,
Risk Assessment
,
Infection Control
,
Endoscopy, Digestive System
,
Equipment Contamination
,
COVID-19
,
Triage
,
Appointments and Schedules
,
Ambulatory Care
pp.955-962
発行日 2021年6月25日
Published Date 2021/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021304946
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消化器内視鏡診療においては消化管由来の微生物だけでなく、検査に伴う飛沫やエアロゾル中の微生物も感染源になりうる。内視鏡室における感染対策は個人防護具(PPE)や手指消毒、ガイドラインに準じた適切な内視鏡機器の洗浄、消毒が基本である。また現在、全世界に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大し大きな問題となっている。感染対策をふまえた外来内視鏡診療の基本的な流れを整理し、検査の適応を慎重に判断したうえで診療を行っていくことが重要である。日々感染状況は変化しており、常に新しい情報を入手しながら診療を行っていく必要がある。特に外来診療では、下痢など消化器症状のみでCOVID-19検査が行われていない潜在的な患者も多数いるとみられるため、地域の感染状況に応じながら、スタッフは常に一律の感染対策を行っていくことが求められる。
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