特集 食物アレルギー-変わる常識と新たなクリニカルパール
見逃しやすい食物アレルギー 花粉-食物アレルギー症候群
猪又 直子
1
1横浜市立大学 大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学教室
キーワード:
Allergens
,
Gibberellins
,
Profilins
,
Pathogenesis-Related Proteins
,
花粉・食物アレルギー症候群
Keyword:
Gibberellins
,
Allergens
,
Profilins
pp.947-953
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021247850
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<Key Points>(1)花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)は、口腔咽頭症状に限局することが多く、口腔アレルギー症候群ともよばれる。(2)原因食品は新鮮な果物や野菜、豆類で、一人の患者が複数の原因食品をもつことが多い。(3)カバノキ科花粉感作によるバラ科果物アレルギー(リンゴやモモなど)が代表的である。(4)主な原因アレルゲンであるPR-10やプロフィリンは、熱に不安定のため、診断には新鮮な食品を用いたプリック-プリックテストが有用である。(5)豆乳のPFASではGly m 4特異的IgE抗体測定が診断の補助になる。
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