特集 食物アレルギー-変わる常識と新たなクリニカルパール
見逃しやすい食物アレルギー 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
横山 晶子
1
,
吉田 幸一
1東京都立小児総合医療センター アレルギー科
キーワード:
運動負荷試験
,
病歴聴取
,
過敏症-小麦
,
過敏症-甲殻類
,
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
,
食物負荷試験
Keyword:
Shellfish Hypersensitivity
,
Exercise Test
,
Medical History Taking
,
Wheat Hypersensitivity
pp.943-946
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021247849
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<Key Points>(1)FDEIAはIgE依存性の即時型反応であるが、その発症には運動をはじめとしてさまざまな要因が関与する。(2)原因食物は小麦が最多だが多様な原因食物の報告がある。とくに野菜や果物の報告が増えている。(3)原因候補となる食物のIgE感作の確認には皮膚テストや血液検査を用いるが、確定診断は誘発試験による。(4)診断後は、原因食物摂取後の運動制限と運動前の原因食物摂取制限を基本とした生活指導、症状誘発時に備えたアドレナリン自己注射薬(エピペン)使用をはじめとする緊急時対応指導が重要である。
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