特集 実践-小児の輸液
経静脈輸液の目的・適応
灘 大志
1
,
亀井 宏一
1国立成育医療研究センター 腎臓・リウマチ・膠原病科
キーワード:
経腸栄養
,
静脈栄養
,
経口投与
,
輸液療法
,
補液療法
,
静脈内注入
Keyword:
Enteral Nutrition
,
Infusions, Intravenous
,
Administration, Oral
,
Parenteral Nutrition
,
Fluid Therapy
pp.461-464
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021208429
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<Key Points>(1)輸液療法の目的は、体液喪失などがある場合の不足分を補う補充輸液と、体液バランスを維持するための維持輸液に大別される。(2)輸液を処方するときは、「水分の補充」、「電解質の是正」、「栄養素の補充」の3つの目的に分けて考えるとよい。(3)輸液療法はごく一般的な日常的医療行為であるが、輸液療法にも合併症があり、その適応をよく考え、そのほかの代替治療手段(経口補水療法など)が利用可能か考える必要がある。(4)輸液療法による治療が画一的にならないよう、個々の患者について輸液療法の目的と適応を意識して診療することが望ましい。
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