発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005078089
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消化器疾患を中心とする手術患者では,術前より低栄養状態に陥っている症例が見受けられ,しばしば感染性合併症や死亡の増加に結びつく.こうした中で近年,免疫賦活経腸栄養剤を用いたimmunonutritionは,とくに低栄養状態の手術患者で術後の免疫能改善,感染性合併症減少,入院期間短縮に有用であることが欧米を中心に示されてきた.そこで,このimmunonutritionにおける定義,効果,適応について解説した.今後は我が国もその投与方法や量,期間を確立し,手術症例での効果を検証していくことが望まれる
©Nankodo Co., Ltd., 2004