特集 輸液療法の基礎と実践
各疾患・病態における輸液療法 熱中症・脱水に対する輸液療法
三宅 康史
1
1帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター
キーワード:
冠循環
,
脱水症
,
経口投与
,
輸液療法
,
予後
,
重症度指標
,
熱中症
,
ECMO
,
補液療法
,
病態生理
Keyword:
Heat Stress Disorders
,
Extracorporeal Membrane Oxygenation
,
Prognosis
,
Severity of Illness Index
,
Administration, Oral
,
Coronary Circulation
,
Dehydration
,
Fluid Therapy
pp.325-330
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021161505
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<Headline>1 熱中症は、暑熱環境における身体適応の障害によって起こる病態のことである。2 重要臓器の高体温と、脱水と心機能低下による臓器虚血がその本質である。3 診断には、症状と深部体温を基準とした欧米の分類と、わが国独自の搬送基準を重視した日本救急医学会分類がある。4 暑熱環境下での体調不良者は熱中症を疑い、意識障害の有無、応急処置への反応から現場対応か、医療機関搬送を判断する。5 医療機関では、バイタルサインと臓器障害の有無から入院適応を判断する。
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