症例
無菌性髄膜炎後に発症した急性散在性脳脊髄炎の2例
白神 浩史
1
,
山脇 由希子
,
小倉 和郎
,
久保 俊英
1国立病院機構岡山医療センター 小児科
キーワード:
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
MRI
,
髄膜炎-無菌性
,
脳脊髄炎-急性散在性
,
パルス療法(薬物療法)
Keyword:
Encephalomyelitis, Acute Disseminated
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
Meningitis, Aseptic
,
Pulse Therapy, Drug
pp.1838-1842
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020084135
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無菌性髄膜炎後の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)2症例を呈示した。症例1は13歳男児で、髄膜刺激症状が持続し、意識障害、呼吸障害を認め、人工呼吸管理を要した。症例2は4歳男児で、髄膜刺激症状は改善したが小脳症状、視神経炎、行動異常が出現した。2例とも脳症症状、頭部MRI所見よりADEMと診断し、メチルプレドニゾロンパルス療法、プレドニゾロンの後療法により治癒した。ADEM発症は、症例1は髄膜炎発症7日後、症例2は髄膜炎後に非特異的症状が持続し34日後であった。
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