特集 バイオサイコソーシャルモデルで行う小児科診療-小児に根差す生物・心理・社会的医療とは
総論 子どもと家族を支援するBPSとは
窪田 満
1
1国立成育医療研究センター 総合診療部
キーワード:
家族
,
心理学的モデル
,
生物モデル
,
新生児ICU
,
社会的支援
,
小児保健医療サービス
Keyword:
Intensive Care Units, Neonatal
,
Models, Biological
,
Models, Psychological
,
Family
,
Child Health Services
,
Social Support
pp.1736-1739
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020084113
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<Key Points>(1)患者と家族を中心としたケアを行うこと(家族と患者を医療チームに必須のメンバーとして引き入れ、ともに考えること)が、「サイコソーシャル」なアプローチを行うために必要な基本姿勢である。(2)NICUで患者と家族を中心としたケアへの取り組みが始まっている。(3)高度な医療的ケアを要する症例に対しては、「サイコソーシャル」なアプローチが必須である。(4)小児科外来で今すぐにできる「サイコソーシャル」なアプローチは、病気以外の話をすることであり、子どもたちにしっかり向き合って話すことである。(5)病棟回診を「Family-Centered Rounds」に近づけ、短時間でも皆が一つのチームとして話をすることが「バイオサイコソーシャル」なアプローチにつながる。
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