特集 境界領域の診療
脳神経外科疾患 水頭症
西山 健一
1
1新潟厚生連新潟医療センター脳神経センター脳神経外科
キーワード:
MRI
,
術後合併症
,
水頭症
,
未熟児疾患
,
脳室開窓術
,
脳室腹腔シャント
,
遺伝性疾患-X連鎖性
,
大脳脳室内出血
Keyword:
Ventriculostomy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Infant, Premature, Diseases
,
Ventriculoperitoneal Shunt
,
Hydrocephalus
,
Cerebral Intraventricular Hemorrhage
,
Postoperative Complications
,
Genetic Diseases, X-Linked
pp.1558-1562
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041522
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>(1)小児期水頭症では後角優位の脳室拡大が多いため、MRIでの指標としてFOHR(frontal occipital horn ratio)が有用である。(2)頭蓋内圧亢進症状を認めなくても、発達遅延が水頭症に関連する症例では外科治療の適応になる。(3)「脳室腹腔シャント術(VPS)」と「内視鏡的第三脳室開窓術(ETV)」が、現在の標準術式である。(4)VPSには髄液過剰排出、シャント閉塞、シャント感染の合併症が、ETVには開窓部閉塞の合併症があり、水頭症手術後も経年的なフォローが求められる。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.