特集 小児外科診療における合併症、偶発症-とっさの処置、その後の対応
VPシャントに伴う腹部合併症
合原 巧
1
,
尾花 和子
,
古村 眞
,
花田 学
,
宮國 憲昭
,
小高 哲郎
,
寺脇 幹
,
沼尻 良輝
1埼玉医科大学病院 小児外科
キーワード:
空腸疾患
,
術後合併症
,
水頭症
,
腸閉鎖症
,
髄液
,
腹部X線診断
,
ヒト第1染色体
,
脳室開窓術
,
脳室腹腔シャント
,
偽嚢胞
,
トリソミー1q症候群
,
腹腔穿刺
,
腹部CT
,
腹部膨満
Keyword:
Chromosomes, Human, Pair 1
,
Ventriculostomy
,
Jejunal Diseases
,
Ventriculoperitoneal Shunt
,
Hydrocephalus
,
Cerebrospinal Fluid
,
Intestinal Atresia
,
Postoperative Complications
,
Radiography, Abdominal
pp.251-253
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2019182059
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1歳男児。生後8ヵ月時に頭部CTにて中脳水道閉塞に伴う脳室拡大を認め、脳室-腹腔シャント(VPシャント)造設術を施行したが、術後1ヵ月目、腹腔内シャントチューブ周囲に嚢胞性病変が出現した。症状なく経過観察したが、術後3ヵ月時より徐々に増悪傾向を認め、嚢胞開窓ドレナージ・腹腔リザーバーチューブ挿入術を施行した。その後も腹部膨満を認め、適宜リザーバーチューブより穿刺排液を行い、1歳8ヵ月時に第3脳室底開窓術を施行した。術後、穿刺回数は減少傾向にあり、現在は2~3週/回での排液を継続している。
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