特集 小児内視鏡外科手術の術中・術後合併症と対策
Nuss法手術時の心臓損傷
寺倉 宏嗣
1
1あまぎユイの里医療センター
キーワード:
胸腔鏡法
,
術中合併症
,
心臓損傷
,
輸血
,
漏斗胸
,
胸骨挙上術
Keyword:
Blood Transfusion
,
Intraoperative Complications
,
Heart Injuries
,
Funnel Chest
,
Thoracoscopy
pp.1181-1184
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2021096780
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
11歳男児。漏斗胸に対するNuss法手術時に心臓損傷を生じたため、輸血を開始し、開胸下に右心房の壁損傷を縫合閉鎖した。その後、バイタルは安定し、漏斗胸に対し名古屋市立大学式胸骨挙上法による胸骨挙上を行い、経過良好にて術後22日目に退院となった。本症例の原因としては胸骨の強度の陥凹で操作部の視野不良が生じ、イントロデューサーの操作がぎこちなくなり、先端で心臓損傷をきたしたことが考えられた。
Copyright© 2020 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.