発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005017162
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8歳男.バーの抜去を主訴とした.母親が漏斗胸で保存的に加療されていた.胸骨の矯正を目的にNuss法をによる胸骨挙上術を行った.使用したバーは,Pectus Bar 9 inchであった.術後,胸骨の矯正は良好であり,経過も良好であった.以後定期的に外来で,胸部X線像を中心に経過観察した.バーの抜去は術後3年を方針としているが,当該時期に感冒様症状を認め,術後3年6ヵ月後,抜去術を施行した.手術時間は20分で,抜去後胸骨の再陥凹等は認められず,満足のできる結果であった.抜去後7ヵ月を経過し,再変形等は来していない.Nuss法の歴史は浅く,バー抜去後の経過を記した報告はほとんどなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004