発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010265957
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著者らが経験した漏斗胸に対するNuss手術の成績について報告した。手術は1999年~2008年までの118例で、平均年齢16歳であった。1)合併症は胸水貯留4.2%、創部感染5.9%、バーの変位5.1%、皮下嚢腫5.1%で認められた。一方、合併症なく経過し術後2~3年で計画的にバーを抜去したのは73例で、残る45例はバー留置中であった。2)バー抜去例のうち術前後の胸郭変形指標を測定し得たのは36例で、いずれもHallerのPI、心胸郭比は著明に改善したが、左右比には変化がみられなかった。3)患者あるいは家族の満足度評価では、たいへん満足98例、満足14例、やや不満6例、不満0例と、94.9%で手術結果に満足が得られていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010