特集 小児外科診療における合併症、偶発症-とっさの処置、その後の対応
Nuss法漏斗胸手術に関連した合併症 治療期間中に発生する合併症とそのリスク回避に関する一考察
長江 秀樹
1
,
古田 繁行
,
大山 慧
,
田中 邦英
,
大林 樹真
,
脇坂 宗親
,
辻 志穂
,
川瀬 弘一
,
北川 博昭
1聖マリアンナ医科大学 小児外科
キーワード:
気胸
,
術後合併症
,
術中合併症
,
漏斗胸
,
人工器官機能不全
,
後向き研究
,
治療成績
,
胸骨挙上術
Keyword:
Intraoperative Complications
,
Funnel Chest
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Prosthesis Failure
,
Pneumothorax
,
Postoperative Complications
pp.231-236
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2019182055
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過去11年間に当科でNuss法による胸骨挙上術を施行した漏斗胸28例(男20例、女性8例、手術時年齢13.3±5.0歳)を対象に、治療期間中に経験した合併症について検討した。その結果、胸骨固定棒(pb)挿入手術実施から治療完了までの期間中に8例(28.5%)の合併症を経験した。内訳は術中合併症が心膜損傷の1例(3.6%)のみで、術後合併症は7例でみられた。そのうちpb偏位が5例(17.9%)と最多で、pb感染、両側気胸が各1例(3.6%)であった。
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