投稿論文 症例
Nuss法術後のバー挿入中に妊娠し自然分娩した1例
飛澤 泰友
1
,
中島 順子
,
今野 暁子
,
鈴木 肇
1新潟市民病院 形成外科
キーワード:
X線診断
,
術中期
,
X線CT
,
妊娠合併症
,
自然分娩
,
漏斗胸
,
胸骨挙上術
Keyword:
Funnel Chest
,
Natural Childbirth
,
Intraoperative Period
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Radiography
,
Pregnancy Complications
pp.1185-1191
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021002357
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25歳女。漏斗胸変形を主訴とした。Haller index(HI)6.52の漏斗胸変形に対し、Nuss法により第4・5肋間にバーを2本挿入し、各バーの両側にスタビライザーを装着した。術後5ヵ月に妊娠が判明したが、妊娠期間中にバーに関する自覚症状の訴えはなく、術後1年2ヵ月で合併症なく自然分娩を経た後、術後3年でバーを抜去した。バー抜去直前のHIは2.41で、第5肋間バーに若干の頭側への回転移動を認め、出産直前にみられた胸郭横径の増加は僅かに残存したが、横隔膜上昇や心陰影拡大は消失していた。バー抜去後9ヵ月の時点でHIは 2.84と若干の後戻りを認めたが、形態的に問題はなかった。
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