発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012213767
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異物を留置しない漏斗胸手術連続207例を対象に、術前の症状、術式の改良と手術成績などについて検討した。その結果、患者の半数以上が乳児期に前胸部の陥凹が出現し、その58%に家族歴が認められた。15歳以上で症状を有する率が63%に増加し、43%の患者に胸部症状が認められた。術式は胸肋挙上術(SCE)を基本術式とし、術式の改良に伴い入院期間が短縮した。また、重大な合併症はなく、全例が術後の形態に満足し、3ヵ月以内に元の生活に復帰した。異物を留置しない漏斗胸手術は有用と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011