特集 Muse細胞 -現状と将来展望-
8.肝硬変におけるMuse細胞を用いた治療戦略
伊関雅裕
1
,
水間正道
2
,
海野倫明
3
Masahiro Iseki
1
,
Masamichi Mizuma
2
,
Michiaki Unno
3
1東北大学大学院医学系研究科 消化器外科学 非常勤講師
2東北大学大学院医学系研究科 消化器外科学 助教
3東北大学大学院医学系研究科 消化器外科学 教授
pp.243-247
発行日 2019年1月30日
Published Date 2019/1/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201902243
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Muse(Multilineage-differentiating stress enduring)細胞は,肝細胞マーカー陽性細胞への分化能,傷害肝への特異的な遊走能および生着能を有しており,経静脈的全身投与によりCell replacement・組織修復の可能性を有する。Muse細胞は高い遊走能・生着能,機能的肝細胞への分化に伴う組織修復,および分泌されるMMP1,MMP2,MMP9の線維溶解や線維化抑制により肝線維化改善効果・肝機能改善効果をもたらすことから,肝硬変の新たな治療法として期待されている。