特集 脊髄損傷の治療アップデート
Muse細胞を用いた脊髄損傷に対する治療
遠藤 俊毅
1,2,3
,
新妻 邦泰
1,3,4
,
冨永 悌二
3
1東北大学大学院医学系研究科神経外科先端治療開発学分野
2仙台医療センター脳神経外科
3東北大学大学院医学系研究科神経外科学分野
4東北大学大学院医工学研究科神経外科先端治療開発学分野
キーワード:
脊髄損傷(spinal cord injury)
,
Multilineage-diffrentiating stress enduring cell(Muse細胞)
,
経静脈投与(intravenous administration)
Keyword:
脊髄損傷(spinal cord injury)
,
Multilineage-diffrentiating stress enduring cell(Muse細胞)
,
経静脈投与(intravenous administration)
pp.231-236
発行日 2022年3月19日
Published Date 2022/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000913
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骨髄由来の多能性幹細胞であるMuse細胞は,経静脈的に投与されると傷害組織に遊走し,その場に必要な細胞に分化して臓器修復を行う。Muse細胞は高い安全性と多能性を有し,細胞治療の有力なソースとして近年注目を集めている。本稿では,脊髄損傷ラットモデルにヒトMuse細胞製品(CL2020)を移植した基礎研究の結果と現在行われている多施設共同臨床治験について紹介し,脊髄損傷に対するMuse細胞移植治療の可能性について述べる。
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