特集 免疫チェックポイントとがん免疫治療
2.臨床におけるがん免疫治療の課題と免疫チェックポイント阻害治療の位置づけ
西條浩
1
,
村田憲治
1
,
平野直人
2
Hiroshi Saijo
1
,
Kenji Murata
1
,
Naoto Hirano
2
1プリンセスマーガレットがんセンター 博士研究員
2プリンセスマーガレットがんセンター 研究主幹
pp.1519-1525
発行日 2017年10月30日
Published Date 2017/10/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201711031
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免疫チェックポイント阻害剤は,がん免疫療法においてパラダイムシフトをもたらした。これまでのがん治療を一変させ,今後はがん免疫療法ががん治療の主流となる可能性を秘めている。がん免疫療法は新たな治療であるが故に,その効果の一方で,奏効率や有害事象,医療費など様々な解決すべき課題を抱えている。しかしながら,一つ一つの課題に対する対策も考慮されつつある。 がん免疫療法の現状から課題,その対策,そしてがん免疫療法の中心となる免疫チェックポイント阻害剤の今後の方向性に関して概説する。