今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド
がん免疫療法の応用と問題点─婦人科腫瘍を中心に
免疫チェックポイント阻害薬の効果と関係するがん免疫病態
河上 裕
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1慶應義塾大学医学部先端医科学研究所細胞情報研究部門
pp.578-583
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209422
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●がん免疫病態には,がん細胞遺伝子異常,免疫体質,環境因子により個人差があるが,がん種ごとに免疫的なサブタイプに分類でき,免疫療法への反応性に関与する.
●DNA突然変異由来のネオ抗原に特異的なT細胞が主要エフェクターとなるがんは多いが,がん種によってはエフェクター機構が異なる可能性がある.
●免疫療法の治療効果を予測するバイオマーカーとして,DNA突然変異数,活性化T細胞関連因子,免疫抵抗性因子,免疫応答体質,腸内細菌叢などが検討されている.
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