特集 変わる婦人科がん薬物治療-免疫チェックポイント阻害薬・PARP阻害薬を中心に-
分子標的治療薬の位置づけ 婦人科がんにおける免疫チェックポイント阻害薬
藪野 彰
1
,
長谷川 幸清
1埼玉医科大学国際医療センター 包括的がんセンター婦人科腫瘍科
キーワード:
外陰腫瘍
,
顆粒膜細胞腫
,
癌肉腫
,
子宮頸部腫瘍
,
子宮内膜腫瘍
,
絨毛癌
,
生殖器腫瘍-女性
,
平滑筋肉腫
,
B7-1 Antigen
,
神経内分泌腫瘍
,
B7-2 Antigen
,
CTLA-4抗原
,
分子標的治療
,
Programmed Cell Death 1 Receptor
,
B7-H1抗原
,
免疫チェックポイント阻害剤
Keyword:
Carcinosarcoma
,
Genital Neoplasms, Female
,
Granulosa Cell Tumor
,
Vulvar Neoplasms
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Choriocarcinoma
,
Endometrial Neoplasms
,
B7-1 Antigen
,
Neuroendocrine Tumors
,
Leiomyosarcoma
,
Immune Checkpoint Inhibitors
,
Programmed Cell Death 1 Receptor
,
Molecular Targeted Therapy
,
CTLA-4 Antigen
,
B7-H1 Antigen
,
B7-2 Antigen
pp.1295-1301
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022027102
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免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、殺細胞性抗悪性腫瘍薬や分子標的治療薬とは全く異なる機序で作用し、その登場によってがん治療の新しい時代を切り拓くこととなった。婦人科がん領域に関するICIを用いた治療は、まだそのほんの入り口に立ったばかりではあるが、子宮頸がんおよび子宮体がんに関しては今後標準治療の1つとなることはほぼ確実であり、適応範囲は今後さらに拡大する可能性がある。本稿では、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんおよび婦人科領域の希少がんにおける免疫チェックポイント阻害薬のエビデンスとその開発の現状について解説する。
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