特集 多発性骨髄腫治療の最前線2017
2.新規の再発・難治性多発性骨髄腫治療薬 2)Daratumumabの臨床
角南一貴
1
Kazutaka Sunami
1
1独立行政法人国立病院機構岡山医療センター 血液内科医長
pp.1259-1265
発行日 2017年8月30日
Published Date 2017/8/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201709043
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Daratumumab(DARA)は,骨髄腫細胞で過剰発現している表面抗原のCD38を標的とするヒトモノクローナル抗体である。前臨床試験ではDARAは様々な機序により骨髄腫細胞に対する殺細胞効果が示されている。臨床試験においてDARAは有望な有効性と忍容可能な安全性が実証され,多発性骨髄腫に対する新規の治療選択肢として期待されている。よってDARAを臨床導入する上で,有害事象であるinfusion reactionの対応および抗体医薬特有の臨床検査への干渉に対する理解が必要である。