小特集 多発性骨髄腫の最新治療
3.移植非適応の再発・難治性多発性骨髄腫に対する治療の考え方と実際
竹迫直樹
1
Naoki Takezako
1
1独立行政法人国立病院機構災害医療センター 特命副院長
pp.571-577
発行日 2018年3月30日
Published Date 2018/3/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201804571
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
移植非適応多発性骨髄腫症例の再発時の治療は,使用できる薬剤の数が増えたがゆえに難しくなってきている。現在では,初発時において継続治療を行うことで予後の改善が得られるというエビデンスが蓄積されつつあるが,二次治療にどの薬剤を用いるべきかのエビデンスは少ない。本稿では最近の新薬の特徴および治療成績に鑑みつつ,症例のADL,QOLを考えつつ,一次治療および二次治療の無病生存期間の合算であるPFS2に注目して,より良い二次治療について述べさせていただく。