発行日 2016年5月30日
Published Date 2016/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201606039
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エクリズマブ(ソリリス®)は補体C5に結合することで,補体活性化経路の終末経路をブロックし,PNHにおける補体による血管内溶血を極めて有効に阻止する。しかし,全ての症例で貧血の大幅な改善が認められるわけではない。補体C5の遺伝子多型により全く効果を認めない不応例や,エクリズマブ投与後に血管外溶血が顕在化することで,貧血の改善が不十分な症例も認められる。こうした症例では,異なる作用機序を持つ新規抗補体薬による改善が見込まれ,早期の臨床開発が期待される。