特集 骨髄増殖性腫瘍
6.骨髄増殖性腫瘍に対するJAK阻害剤
南陽介
1
Yosuke Minami
1
1神戸大学医学部附属病院 輸血部 講師
pp.1035-1040
発行日 2014年6月30日
Published Date 2014/6/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201407067
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骨髄増殖性腫瘍(myeloproliferative neoplasm:MPN)のうち,真性多血症,本態性血小板血症,骨髄線維症(myelofibrosis:MF)においてJAK2 V617F変異が近年同定され,病態についての分子生物学的な機序の理解が深まるとともに,WHO分類において診断基準に取り入れられるなど,日常臨床においてもその重要性が増している。JAK阻害剤はMFに対して欧米で承認され,MPNに対する新たな分子標的療法として期待されているが,その耐性機序についても報告されつつある。