特集 血球貪食症候群の病態と診療の新展開
2.家族性血球貪食症候群のスクリーニング検査
八角高裕
1
Takahiro Yasumi
1
1京都大学大学院 医学研究科 発生発達医学講座 発達小児科学 講師
pp.27-32
発行日 2012年12月30日
Published Date 2012/12/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201301027
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
臨床症状や一般検査から原発性と二次性HPS/HLHを鑑別することは困難であり,急性期に対する治療を行いつつ,確定診断には特殊検査が必要となる。NK活性が正常であってもFHLを否定はできず,二次性症例でも一過性の低下を示す症例が珍しくないため,疑わしい症例には繰り返して検査を行うべきである。FHLが疑われる場合,NK細胞の脱顆粒機能検査とperforin/munc13-4/syntaxin11/munc18-2の蛋白発現解析を組み合わせたスクリーニングが有用である。