原著
プロスタグランジンD2単独刺激およびプロスタグランジンD2 /ヒスタミン併用刺激による神経突起伸長に対するエピナスチン塩酸塩の抑制効果
守田裕希子
1
,
山田直之
1
,
西本綾奈
1
,
長野 敬
2
,
中村雅胤
2
,
木村和博
1
Yukiko Morita
1
,
Naoyuki Yamada
1
,
Ayana Nishimoto
1
,
Takashi Nagano
2
,
Masatsugu Nakamura
2
,
Kazuhiro Kimura
1
1山口大学大学院医学系研究科眼科学
2参天製薬株式会社研究開発本部
pp.1466-1471
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018111466
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神経成長因子存在下,PC12細胞の神経突起伸長に対するプロスタグランジンD2(PGD2)単独刺激およびPGD2/ヒスタミン併用刺激の影響,およびこれら刺激に対するエピナスチンの効果を検討した。PGD2は神経突起伸長細胞率の有意な増加を示したが,ヒスタミンでは作用を認めなかった。PGD2/ヒスタミン併用ではPGD2単独よりも神経突起伸長細胞率の更なる増加を認めた。PGD2あるいはPGD2/ヒスタミン併用による神経突起伸長細胞率の増加はいずれもエピナスチンにより有意に抑制された。