特集 アレルギーと脂質メディエーター アップデート
Ⅵ.CysLTsとアレルギー疾患
林 浩昭
1
,
濱田祐斗
1
,
中村祐人
1
,
関谷潔史
2
Hiroaki Hayashi
1
,
Yuto Hamada
1
,
Yuto Nakamura
1
,
Kiyoshi Sekiya
2
1国立病院機構相模原病院呼吸器内科/アレルギー科/国立病院機構相模原病院臨床研究センター
2国立病院機構相模原病院呼吸器内科/アレルギー科医長/国立病院機構相模原病院臨床研究センター
pp.350-360
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201803350
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アラキドン酸代謝産物であるシステイニルロイコトリエン(cysteinyl leukotriene:CysLTs)は,様々な炎症性疾患へ関与している。これらはGタンパク共役型受容体を介してその生理作用を発揮する。炎症誘導性メディエーターであるCysLTsは主に気道収縮や気道リモデリングに関与し,気管支喘息をはじめとした各種アレルギー疾患において重要な役割を示すことが長年にわたる研究により明らかになっている。今回はCysLTsとアレルギー疾患の関連について当施設からのデータを含め概説する。