特集 アレルギーとインターロイキン 最近の進歩
Ⅵ.IL-25とアレルギー
田中宏幸
1
,
山下弘高
2
,
稲垣直樹
3
Hiroyuki Tanaka
1
,
Hirotaka Yamashita
2
,
Naoki Inagaki
3
1岐阜薬科大学機能分子学大講座薬理学研究室准教授
2岐阜薬科大学機能分子学大講座薬理学研究室助教
3岐阜薬科大学機能分子学大講座薬理学研究室教授
pp.1514-1519
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201611054
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IL-25はIL-17Eとも呼ばれ,IL-17サイトカインファミリーに属するサイトカインであり,ヘルパー2型免疫応答の誘導や増幅に関与する。IL-25は自然免疫系,獲得免疫系あるいは組織細胞から産生され,IL-17受容体BおよびAと結合することにより生物学的活性を示す。近年,上皮細胞からの刺激を受けることによりIL-25が産生され,2型自然リンパ球を活性化することによるTh2応答のトリガーとしての働きや組織再構築における役割,IL-25の産生が高い喘息患者のエンドタイプなどが注目されている。