特集 気道の炎症をめぐって
Ⅶ.ウイルス感染と喘息
吉原重美
1
,
宮本学
2
Shigemi Yoshihara
1
,
Manabu Miyamoto
2
1獨協医科大学小児科主任教授
2獨協医科大学小児科
pp.486-493
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201704064
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気道のウイルス感染は,非IgE依存性の反応により気管支喘息の発症に関与することが注目されている。気管支喘息のフェノタイプについて,各国の専門家の間でIgE関連喘息と非IgE関連性喘息を分類しようと試みられており,本邦における2017年の小児気管支喘息治療・管理ガイドラインにも記載される予定である。ウイルス感染による気管支喘息発症のメカニズムや発症予知マーカー,増悪予防に関する研究も進んでおり,最新の知見について概説する。