特集 花粉症研究の進歩
Ⅷ.手術療法に関する研究
鈴木祐輔
1
,
阿部靖弘
1
Yusuke Suzuki
1
,
Yasuhiro Abe
1
1山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
pp.334-340
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201703058
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アレルギー性鼻炎の手術療法は保存的加療に抵抗する症例,薬物の使用量を減らしたい症例,定期的通院が困難になりがちな症例に良い適応があると考えられる。大きく分けて鼻粘膜の縮小と変調を目的とした手術,鼻腔整復術,鼻漏の改善を目的とした神経切断術の3種類に大別されるが,それぞれ利点や欠点があり適応は各々異なる。近年はデバイスや技術の進歩も進み,より効果的で低侵襲な手術が模索されるようになり,また基礎的研究の報告も増えてきた。今後ますます発展が望まれる分野である。