特集 アレルギーとインターロイキン 最近の進歩
Ⅶ.IL-33とアレルギー
竹田知広
1
,
松本健治
2
Tomohiro Takeda
1
,
Kenji Matsumoto
2
1国立成育医療研究センター研究所免疫アレルギー・感染研究部/関西医療大学保健医療学部臨床検査学科
2国立成育医療研究センター研究所免疫アレルギー・感染研究部部長
pp.1520-1528
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201611060
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インターロイキン33(IL-33)は,細胞傷害時に放出され,免疫応答を惹起するalarminの1つとして知られている。アレルギー疾患においてはゲノムワイド関連解析(GWAS)により,IL-33およびその受容体(IL1RL1/ST2)が関連することからアレルギー炎症において重要な役割を果たすことが明らかとなりつつある。本稿ではIL-33とその主な標的細胞であるGroup2 innate lymphoid cells (ILC2s)などを中心に,アレルギー疾患の発症機構について概説した。