特集 アレルギー疾患治療の最近の進歩と今後の動向
Ⅲ.耳鼻咽喉科
藤枝重治
2
,
二之宮貴裕
1
,
森川太洋
1
,
木村幸弘
1
Shigeharu Fujieda
2
,
Takahiro Ninomiya
1
,
Taiyo Morikawa
1
,
Yukihiro Kimura
1
1福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
2福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授
pp.1354-1364
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201610028
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耳鼻咽喉科におけるアレルギー疾患の中で,注目を浴びているのは,絶対的に患者数の多いアレルギー性鼻炎と最近増加してきた好酸球性副鼻腔炎である。それぞれの治療薬としては,発症機序で重要な因子に対するヒト化抗体が新しい治療薬として開発されてきている。特に指定難病に認定されている好酸球性副鼻腔炎に対しては,オーファン薬としての期待もふくまれている。候補としては,抗IgE抗体,抗IL-5抗体,抗IL-5受容体抗体,抗IL-4/IL-13抗体,DNAzyme,抗TSLP抗体,抗IL-33抗体が挙げられる。また新しい抗ヒスタミン薬もこの冬には上市される予定である。