特集 好酸球性副鼻腔炎と周辺疾患
II.好酸球性副鼻腔炎の診断基準
徳永貴広
1
,
坂下雅文
1
,
二之宮貴裕
1
,
意元義政
1
,
冨田かおり
2
,
森川太洋
3
,
藤枝重治
4
Takahiro Tokunaga
1
,
Masafumi Sakashita
1
,
Takahiro Ninomiya
1
,
Yoshimasa Imoto
1
,
Kaori Tomita
2
,
Taiyo Morikawa
3
,
Shigeharu Fujieda
4
1福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
2公立丹南病院耳鼻咽喉科 科長
3福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
4福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授
pp.22-28
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201501022
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好酸球性副鼻腔炎は,マクロライド少量療法や内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)に抵抗性の再発性・難治性副鼻腔炎として注目されており,近年増加傾向にある。好酸球性副鼻腔炎は「副鼻腔粘膜へ好酸球が著明に浸潤した副鼻腔炎」と定義されているが,その診断基準は確定していない。我々は,全国15施設とその関連病院を対象として,全国大規模疫学調査(JESREC Study)を行い,好酸球性副鼻腔炎と再発性・難治性を加味した重症度を術前に評価することができる診断基準を作成した。