特集 小児気管支喘息ガイドライン(JPGL)の再評価と展望
VI.小児アレルギーエデュケーターからみたJPGLの再評価と展望
浅野みどり
1
Midori Asano
1
1名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻教授
pp.1080-1086
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201508050
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「小児アレルギーエデュケーター(PAE)の視点から」という特性を踏まえ,JPGL2012の中でも第12章教育,QOL,心理的配慮 を中心にして私見を述べた。PAE制度の背景とその役割と活動の現状を概説した。さらに,「健常児と同じ水準の日常生活を送れること」という目標の観点からは,JPGL2012には,〈1〉 学習者中心の患者教育であること,〈2〉 情報リテラシーの視点とその支援,〈3〉 アドヒアランスの評価の枠組み,評価ツール,〈4〉 QOL評価の具体的なアセスメント方法と支援の方向性の4つの視点がまだ不足している。解決に向けてエビデンスの蓄積が喫緊の課題と考えられる。