特集 小児気管支喘息ガイドライン(JPGL)の再評価と展望
I.JPGLが果してきた役割
西間三馨
1
Sankei Nishima
1
1国立病院機構福岡病院名誉院長
pp.1042-1047
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201508012
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小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)は2000年に初版が出,以後,定期的に改訂が続けられている。さらに,本GLは,ハンドブック,医療スタッフ用,患者・家族向け,アレルギー総合ガイドラインと広域に派生していっている。 JPGLは最新の知識を入れた教科書的な役割とともに喘息治療・管理の均霑(てん)化に大きく寄与し,その結果は,喘息死,長期入院,発作入院の激減という形で顕著に示されている。 ほぼ完成形に至ったJPGLを今後,どのようにして発展,活用していくのかは興味深い。