特集 小児気管支喘息ガイドライン(JPGL)の再評価と展望
III.小児科プライマリケアからみたJPGLの再評価と展望
黒木春郎
1
Haruo Kuroki
1
1医療法人嗣業の会 外房こどもクリニック院長
pp.1056-1063
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201508026
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
小児プライマリケアは,患者の病初期から診療し,成長も見ていく場である。JPGLへの期待として,軽症喘息に焦点を当てた記載をあげる。また,初期から短期間に軽快させる方法として,吸入ステロイド間欠投与,ロイコトリエン受容体拮抗薬の間欠投与があげられる。こうした方法の評価を望む。臨床では,論文化はされていないが医師間の伝承による知恵と呼べるものが多くある。久保政次氏による喘息の考察はその典型である。ガイドラインにも一人の医師の経験から一般化されうるものを評価し,記載されることを望む。