特集 重症薬疹の診断と治療 アップデート
X.重症薬疹と眼障害
上田真由美
1
,
外園千恵
2
Mayumi Ueta
1
,
Chie Sotozono
2
1京都府立医科大学眼科学教室 客員講師
2京都府立医科大学眼科学教室 講師
pp.1256-1264
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201408088
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重篤な眼合併症を伴う重症薬疹の特徴は,発症早期に,偽膜ならびに角結膜上皮欠損を伴う両眼性の急性結膜炎を生じることである。また,皮疹の他に,口唇・口腔内の出血性びらん,爪囲炎を高率に伴う。重篤な眼合併症を生じる重症薬疹は,高度ドライアイと視力障害を後遺症とし,眼後遺症を予防するためには,全身ならびに眼局所における急性期の十分な消炎治療が有用である。急性期に生じる角結膜上皮欠損の有無は眼科医でなければ判断が困難であり,眼科医と連携して診断・治療を進めることが望ましい。