特集 アレルギー疾患ガイドライン改訂について
VIII.トピックス 3.重症薬疹
狩野葉子
1
,
塩原哲夫
1
Yoko Kano
1
,
Tetsuo Shiohara
1
1杏林大学医学部皮膚科教授
pp.470-479
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201403086
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重症薬疹にはStevens-Johnson症候群,中毒性表皮壊死症,薬剤性過敏症症候群などが含まれ,それぞれの診断基準,治療指針が確立している。しかし,重症薬疹の症例が蓄積されるにつれて,本邦の診断基準と海外の診断基準との相違,捉えにくい皮膚所見の記述,追加事項の必要性,治療指針の位置づけなど若干の問題があることが挙げられてきている。今後は,これらの問題点を検討して,より適切なガイドライン策定を進めていく必要がある。