特集 アレルギー疾患ガイドライン改訂について
VIII.トピックス 6.アナフィラキシー(ショック)
海老澤元宏
1
Motohiro Ebisawa
1
1国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルギー性疾患研究部部長
pp.495-502
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201403111
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アナフィラキシーにおいては迅速な臨床診断が最も重要であり,緊急時に必要とされる基本的な初期対応・治療を習熟することが大切である。初期対応・治療を滞りなく実践するためには,定期的な訓練を繰り返し行い,アナフィラキシーと診断した後,迅速な支援要請,アドレナリン(エピネフリン)の筋肉注射,患者の仰臥位または楽な体位の確保と下肢の挙上を速やかに同時に行う。さらに医療機関における酸素投与,気道確保,静脈路の確保と生理食塩水等の急速輸液,必要なら継続的な胸部圧迫法による心肺蘇生を開始する。