特集 アレルギー疾患ガイドライン改訂について
VIII.トピックス 4.接触皮膚炎
高山かおる
1
Kaoru Takayama
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野講師
pp.480-486
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201403096
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接触皮膚炎は皮膚科で診療する頻度の高い疾患であり,その原因を特定し,回避できれば治癒させることのできる疾患である。しかし,原因が明らかにされていない場合や,適切な防御方法がとられていない場合には難治となり治療に苦慮することが多い。また,原因を特定するために行うパッチテストも手間のかかるわりに,保険点数も低く,十分に活用されているとは言えない現状である。このことを踏まえ,現段階での適切な接触皮膚炎の診療を行うための本邦ガイドラインを作成した。ガイドラインには,免責事項,接触皮膚炎の機序,分類,パッチテストの詳細,原因アレルゲン,各種治療についてのEBMについて検討されている。