特集 スギ・ヒノキ花粉症
VII.点眼薬の有用性
高村悦子
1
Etsuko Takamura
1
1東京女子医科大学眼科学臨床教授
pp.70-76
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201401070
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スギ花粉症を代表とする季節性アレルギー性結膜炎では, I 型アレルギー反応の即時相による炎症,即ち,マスト細胞の脱顆粒によって結膜局所に遊出したヒスタミンなどのメディエーターが血管や神経に作用し,かゆみや充血の症状を引き起こす。アレルギー性結膜炎の治療は,抗アレルギー点眼薬が第一選択であり,最近新しい点眼薬が開発された。安全性の高い抗アレルギー点眼薬は初期療法から花粉飛散終了時期まで長期間にわたり使用しやすい点眼薬である。