特集 スギ・ヒノキ花粉症
VIII.アレルゲン免疫療法の有用性
内田義孝
1
,
杣知行
2
,
永田真
3
Yoshitaka Uchida
1
,
Tomoyuki Soma
2
,
Makoto Nagata
3
1埼玉医科大学病院呼吸器内科/アレルギーセンター
2埼玉医科大学病院呼吸器内科/アレルギーセンター 講師
3埼玉医科大学病院呼吸器内科/アレルギーセンター 教授
pp.78-85
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201401078
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花粉症,アレルギー性鼻炎患者は年々増加してきている。副作用が少なく効果が増した薬剤によって治療手段の向上が認められているが,根本治療とはなっていない。小児期に発症した場合は改善がみられないまま成人に移行することもあり,根本治療となり得るアレルゲン免疫療法に対する期待は大きい。現在は皮下注射による治療が行われており効果が確立されているが,アナフィラキシーなどの副作用や通院の頻度などの問題点もある。そこで,皮下注射に替わる方法として舌下免疫療法が保険適応となるように準備が進められている。