特集 薬物アレルギー
X.薬剤感作のスクリーニングに関して
手島玲子
1
Reiko Teshima
1
1国立医薬品食品衛生研究所食品部部長
pp.1843-1847
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201312091
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
OECDガイドライン収載(皮膚感作TG406, TG429)の感作性試験法(GPMT, Buehler法, LLNA法)に関して解説した。OECDガイドラインでは,動物を用いない方法はまだ提案されていないが,研究室間での妥当性試験の進んでいる2つの方法(DPRA法及びKeratinoSens法)については,近いうちに提案されるものと思われる。薬物の感作性の非臨床段階での評価は,遅延型アレルギー以外はまだ,難しい点があるが,即時型アレルギーの評価法,in vitro代替法の更なる開発は今後も進んでゆくことが期待される。