特集 アナフィラキシス
序 ~アナフィラキシスの研究と臨床の新たな展開~
岡山吉道
1
Yoshimichi Okayama
1
1日本大学医学部免疫・アレルギー学グループ准教授
pp.1109-1110
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201308009
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アナフィラキシー研究の進展が最近あった。その機序について,免疫細胞の欠損マウスや受容体や情報伝達分子の欠損マウスの組み合わせを利用して,マスト細胞-IgE/FcεR I -ヒスタミンの系と,マスト細胞-IgG/FcγR III -ヒスタミンの系に加え,近年,好塩基球-IgG1/FcγR III A-PAFの系が報告された。また,最近では好中球-IgG1/FcγR III A-PAFおよび好中球-IgG2/FcγR IV -PAFの系が注目されている。ヒトのアナフィラキシーにおいてもPAFは重要な役割を果たしていることが示唆されている。