特集 骨髄異形成症候群(MDS)の病態解明と治療の現状
序 ~MDS診療にみられる新たな動き~
宮﨑泰司
1
Yasushi Miyazaki
1
1長崎大学 原爆後障害医療研究所 原爆・ヒバクシャ医療部門 血液内科学研究分野(原研内科)教授
pp.1443-1445
発行日 2014年9月30日
Published Date 2014/9/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201410017
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骨髄異形成症候群(MDS)は長い間,「不応性貧血」の名称が示すように,治療抵抗性の造血障害として取り扱われてきた。しかし,ここ数年,免疫病態やゲノム異常の解析,脱メチル化薬や免疫調節薬の登場,さらには同種造血幹細胞移植の進歩など,この疾患の周辺にも大きな変化が見られている。本特集ではMDS臨床を取り巻く新たな動きについて,それぞれの第一人者に執筆していただいた。